この研究は、サメ、エイ、ガンギエイなどの板鰓魚(軟骨魚)がロレンチーニ器官により水中環境の非常に弱い電界を検出する仕組みについて調べている。ロレンチーニ器官は、当該魚類の体表面と体内を結ぶ導管である。電界が存在すると、体表面の電位と体内電位に差ができ、その電位が、ロレンチーニ器官の内腔を覆う特別な感覚細胞の頂端膜に印加される。ロレンチーニ器官から信号を伝達する求心ニューロンの発火率は、電位により異なることが知られている。ここでは、このニューロンに入力する感覚細胞の発火の同期現象に基づいて、発火率を定量的に記述するモデルの提案;そのような同期現象は、感覚細胞の自己組織化をもたらす細胞間の相互作用の結果として引き起こされることの証明、などを行っている。
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