世界保健機関(WHO)は、加盟諸国が安全で持続的、かつ健康を増進するようなヒトの環境の実現、そして生物・化学・物理学的な因子からの保護を援助するという責務を持っている。後者には、電磁界(EMFs)および放射線が健康に与える影響に対する助言も含まれる。この巻で公表されたWHO・ICNIRP・NRPBの静磁界についてのワークショップの結果は、現在WHOの国際電磁界プロジェクトがまとめており、価値があり、より切望されている静電界および静磁界へのばく露における健康リスク評価に貢献する。このWHOの健康リスク評価は、環境保健クライテリア(EHC)モノグラフとして2005年の始めに出版される。ここでは、健康リスク評価に取り組む、’証拠の重み付け’に加えて、WHO静磁界EHCモノグラフの作成過程を、加えて、研究に適用されEHCに貢献するクライテリアの概観を簡潔に説明する。また、科学的なデータベースでの不確実性を説明するような意識向上の必要性がある。これは伝統に従って、さらなる研究によって取り組まれており、EMFプロジェクトは、”研究優先課題”の作成を通して、これらの必要性を検討する。しかし、研究プログラムを完了するには数年かかり、研究においては、ガンなどの病気と関係する長期潜伏も、研究によっては、急速な成果を排除するかもしれない。現時点での不確実性の問題は、予防取り組みが政策提言に適用される”予防の枠組み”の開発を通して、WHOのEMFプロジェクトで取り上げられている。
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