<目的> 電力周波数磁界により人体及び動物に誘導される電界及び電流を小型プローブでモデル測定し,人間と動物のスケーリングファクタを検討する. <方法> 一様磁界内(1mT)にラットあるいは人間の一様組織モデルを置き,小型電極プローブを挿入することによって組織内に誘導される電流をロックインアンプを用いて測定する.動物モデルは実寸大,人体は1/4モデルである. <結果及び結論> ラットモデルに対しては,横腹方向に磁界をかけた時,胴部の外周近くで,120VμV/cmの最大電界が得られた.また,人体モデルに対する結果をスケーリング(4倍)すると,正面方向から磁界暴露された場合,最大で700μV/cmに達することが分かった.ラットと人間モデルについてのスケーリングファクタを全体的に見ると,両者間のスケーリングファクタは約5になった.胴部分の誘導電界に着目すると,1mTの磁界に相当する外部垂直電界はラットと人間に対してそれぞれ60及び28kV/mである.
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