研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hz磁界にばく露したマウスにおける動静脈バイパス再狭窄の進行] med./bio.

Progression of arteriovenous bypass restenosis in mice exposed to a 50 Hz magnetic field

掲載誌: Cell Stress Chaperones 2003; 8 (4): 373-380

この研究は、50 Hz、700 µTの磁界MFばく露が、マウスの動静脈バイパスモデルに再狭窄を生じさせるか否かを調べた。マウスは1、2、または3週間の期間、1日2時間、ばく露を受けた。内膜新生、単核細胞浸潤、および熱ショックタンパク質60の発現ばく露の終了時に検査した。その結果、MFの1週間ばく露群では、擬似ばく露対照群に比較して、内膜新生が有意に小さかったが、2週間または3週間ばく露群では、この差は観察されなかった;調査された他のパラメータのいずれにおいても、ばく露群と対照群の間に差は見られなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

マウスにおける再狭窄の発生及び進行に対する、700µT、50Hzの磁界への最大第3週間のばく露の影響を調査すること。

詳細情報

ヒトの疾患の多くの特性を模倣するため、本研究では外科的静脈バイパスを用いた。マウスを6日間術後回復させた。合計70匹のマウスを磁界ばく露/偽ばく露に用いた。マウスを700µT/50Hzの磁界に1週間(10匹)、2週間(10匹)、または3週間(15匹)ばく露した。同数の動物を偽ばく露した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: repeated daily exposure, 2 h/day, 5 days a week for 1, 2 or 3 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • unspecified
ばく露時間 repeated daily exposure, 2 h/day, 5 days a week for 1, 2 or 3 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 animals were placed in a plastic cage completely covered by coils.
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 700 µT unspecified 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

1週間ばく露したマウスでは、偽ばく露群と比較して、有意により小さい内膜新生が認められた(これは静脈バイパスの表皮の厚さが減少したことを意味する)が、。この影響はより長い期間にばく露した動物には認められなかった。単核細胞浸潤及び熱ショックタンパク質60の発現磁界ばく露による変化は認められなかった。

研究の種別:

研究助成