<目的> 家庭内で曝露される磁界の量を評価するモデルを開発し,従来疫学調査で用いられているWire codeモデルの評価を行う. <方法> 等身大の人体モデルに34個の磁界センサを取り付け,電気機器との位置,姿勢などでの曝露量に関するデータの蓄積を行った.そして,電気機器の使用時間,電気機器の負荷特性(Duty cycle)を考慮して,ある電気機器の使用による年間総曝露量を評価する. <結果および結論> 全身での平均曝露量は,電気レンジ,オーブンなどの使用時の瞬時値は大きいが,使用時間が短いので年間総曝露量は150μT・h/y 程度となる.これに対して,電気毛布,電熱線による床暖房システムでは400μT・h/yを大幅に上回り,屋内配線からだけでも500μT・h/yに達する場合もある.
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