この研究は、MRI撮影と同時に、脳電図測定のために非磁性の金属電極およびリード線を用いたことによる人体頭部のSARへの変化を検討した。MRI画像を基にした高解像度の頭部モデルにおけるRF電力吸収をFDTD法で計算した。MRI撮像には表面コイルおよびバードケージコイルの使用を想定し、RF周波数は128および300MHzとした。電極およびリード線の数は、16、62、124個とした。その結果、電極/リード線の有無によるSARの差は、表面コイルよりバードケージコイルの方が大きかった;1g平均SARのピーク値は、電極/リード線124個の時に最大になり、300MHzでは2桁以上大きくなった(172.3倍);300MHzでは、骨髄平均SARは約4倍、皮膚平均SARは約7倍増加した;128MHzでは、頭部平均SARは約5倍増加した; 2名のMRI画像に基づいて作成した2つの頭部モデル間での頭部平均SARの変動は約3%であった、と報告している。
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